- 閑話休題 -
階段の手すりのほこりを払っている傍ら、双子が段数を数えながら昇って行った。
「4,5,6」
「7,8,9」
なんとなくその後ろ姿を見ていた。
「11,12,13!」
「14」
双子は顔を見合わせる。もちろん俺だって疑問符が出た。
二人とも並んで階段を昇って行ったはずが、ジェーンは十三段、ジョンは十四段と数えたのだった。
「数え間違えた」
ジェーンがあっけらかんと言ったが、ジョンは「でも一緒に昇ったじゃん」と眉根をひそめる。
ジェーンはううん、と唸る。
「ねえ、マイカはどう思う?」
「さあ……」
誰かの笑い声が聞こえた気がした。
